翻訳と日々

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秋の夕べはかくも悲しい / アレクサンドル・ブローク

秋の夕べはかくも悲しい。

目を瞑らせる消えゆく夕焼け……

森は冷たいしじまに眠る、

草地の燻んだ金色の上で。

 

湖は凪いで彼方に霞む

沈思する時の影の中で、

そして全てが凍えている、朧な眠りの冷静の中で、

仄暗い悲しみに覆われて!

 

1898年

 

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出典:

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