2021-08-24 日暮れだ / セルゲイ・エセーニン 日暮れだ。露が イラクサの上できらめいている。 私は路肩に立ち止まり、 柳の木に身を寄せる。 月から大きな光が 我が家の屋根に差している。 どこかでサヨナキドリの歌が 遠くの方で聞こえている。 心地よくてあたたかい、 冬のペチカのそばのよう。 そして白樺の立ち姿は、 まるで大きなロウソクのよう。 そして遠く川の向こう、 森のはずれの奥に見える、 眠たそうな番人が 死んだ音色の拍子木を鳴らす。 1910年 rustih.ru