夜が白み、月が沈み 川の彼方で赤い鎌となる。 陽を浴びた霧が草地の上で銀と輝き、 香蒲はそぼ濡れ靄がかり、 風が香蒲をざわめかす。 静寂の村。礼拝堂の灯火が 霞む、気怠く燃えながら。 凍えた庭のまたたく薄明に 草原から波のごとく注ぎ込む冷気…… ゆっ…
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