(すすり泣く吹雪は) / セルゲイ・エセーニン
すすり泣く吹雪は、まるでロマのバイオリン。
愛しい乙女、意地悪な微笑み。
僕は怯えてはいないだろうか、その青い眼差しに?
多くのものが僕には必要で、多くのものが無用だ。
僕たちはあまりに遠く、そしてあまりに似ていない--
君は若く、僕はすっかり歳をとった。
若者たちには幸せでも、僕にはただの思い出だ
猛る吹雪の雪降る夜の。
甘えてるわけじゃない--嵐はバイオリンのようだ。
心に吹雪くは君が微笑み。
1925年10月