(さようなら、友よ、さようなら) / セルゲイ・エセーニン
さようなら、友よ、さようなら。
大切な人よ、君は僕の胸の中にいる。
定められし別れは、
未来の出会いを約束している。
さようなら、友よ、握手も言葉も交わさずに、
寂しさ悲しみを眉にも見せず、––
人生において死は新たなものではなく、
生きることもまた、当然ながら、新しいことでないのだから。
1925年
出典:
・ひとこと
かつてロシアを訪れた際に買って帰ったエセーニンの詩集から。
詩集の最後に収められた別れの詩をひとつ。
いつかまたロシアに行く日は来るだろうか。
エセーニンの詩集